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されど忘れ得ぬ心の街

マザーマザー
(2010/05/26)
平山 瑞穂

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そのソフトを使えば誰でも「理想の人物」を生み出せるという…。ストリートライブでおぼろげな記憶の中にいる「彼」を歌う佐川夏実。大学のサークルで世の中に流布する都市伝説を研究する伊神雄輝。二人の前に現れた奇妙なソフトによって、運命は大きく揺さぶられていく。

デビュー作の『ラス・マンチャス通信』をハードカヴァーで6年程前に読んだ時は震えがきました。訳が分からないけど、どこが好きとは上手く言えないけど大好き!でした。カフカ+マルケスとかマジックリアリズム的手法とか言われる前だと思います。カフカはともかくマルケスは好きです。

その感動だけずっと覚えていて、ふとこの作家さんは今は何か書かれてるのかなと気になり、検索したところ、その後も活発に活動なさってると知り、最近ので評判がいいのを選んだ次第。ちなみに女性作家さんだと思ってました。

あの感動がまた味わえるのかなーと期待に脳も身体も膨らみそうになりながら読みました。

『ラス・マンチャス通信』との違いにまず驚き、違う作家を読んでいるのかと思った程。途中からはファンタジーというかミステリーというかそういう範疇になることに納得いきますが、『ラス・マンチャス通信』に比べると普通の作品みたいで、あの世界観はどこへ?と。
ラストの展開は、『ラス・マンチャス通信』のケリとつけるような身体のパワーを感じますが、ケリをつけなくても良いんです…という自分には期待のものと違いました。
井上夢人さんのミステリ作品と言われても信じそうな感じ。

未読の2作目、『忘れないと誓ったぼくがいた』も存在と忘却についての作品らしいので、そこがこの作者の好きなモチーフなのかなと思いつつ、『ラス・マンチャス通信』の感動を!と思うと違うものになってしまうことは否めませんでした。

『全世界のデボラ』なら『ラス・マンチャス通信』に近そうなので、『ラス・マンチャス通信』再読後に読んでみようと思います。

テーマ : 本の紹介 - ジャンル : 小説・文学

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